マンモグラフィは乳房を機械ではさみ込んで圧迫撮影し、乳房の中をはっきり写し出すことが出来ます。
癌の初期症状の1つである石灰化を写し出すには最適です。
乳房は皮膚と脂肪層と乳腺で構成されています。乳癌は乳腺上あるいは皮膚、脂肪層に出来る腫瘍を指し、その多くが微細石灰化を伴っています。
※検査時間は約15分程度です。
検診にあたって食事・水分制限や、前もって服用する薬などはありません。
撮影範囲は乳房から脇の下を含めた部分のため、撮影の際は制汗剤やパウダ-などはよく拭き取ってください。
乳房の中をより見やすく診断に必要な良い写真を撮るには、立体的な乳房をなるべく均等に圧迫して撮影することです。
乳房を薄く均等にひきのばすことで、少ない放射線
で小さな病変まではっきり写し出せます。
※圧迫した時の痛みは個人差があります。
X線検査なので放射線被曝がありますが、乳房だけの部分的なものなので被曝量はごくわずかです。
骨髄への影響などもありません。
月経が始まる直前は卵巣から分泌されるホルモンによって影響を受け乳腺が硬くなったり、痛みを感じる場合があります。
閉経前の方が検診を受ける際は月経開始後7~10日ぐらいが最適と言われています。
マンモグラフィのみでは約10%の乳ガンが見落とされる恐れがあります。
若い方は乳腺の量が多く濃く写ります。中年の方でも出産を経験していない場合は濃く不均一に写ります。
乳腺と乳ガンは似た濃度に写るため、写し出すことが難しい場合があります。
※当院ではマンモグラフィの他に視触診、超音波検査のみです。
・12歳以下で初潮があった人
・55歳以上で閉経した人
・35歳以上で初産を経験した人
・授乳経験のない人
・標準体重を2割以上超えている肥満の人
・避妊薬ピル、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンを常用している人
A:内側上部
B:内側下部
C:外側上部
D:外側下部
E:乳輪下部

乳ガンの初期のころはしこりのような自覚症状がありません。痩せてくるなどの全身症状もありません。
ガン細胞が増殖して乳腺の周囲にある組織が腫れてくるとしこりの症状が出てきます。
一般的に乳ガンは総合病院などにある外科の乳腺外来などで診察を行っています。
カテゴリ-1:異常なし
カテゴリ-2:良性
カテゴリ-3:良性、しかし悪性を否定できない
カテゴリ-4:悪性の疑い
カテゴリ-5:悪性
脂肪性・・・・・ほぼ完全に乳腺が脂肪に置換されている。
乳腺散在・・・・乳腺が脂肪に置換された乳房内に乳腺実質が散在している。
不均一高濃度・・乳腺実質内に脂肪が混在し、不均一な濃度を呈する。
高濃度・・・・・乳腺実質内に脂肪の混在はほとんどない。
※不均一高濃度や高濃度の乳腺の方は乳腺が多く残っているため、病変があっても乳腺にかくれて描出できない可能性もあります。
A :内側上部
B :内側下部
C :外側上部
D :外側下部
E :乳輪下部
C´:腋窩
石灰化には良性石灰化と悪性石灰化があります。
・良性石灰化・・・カルシウムが含まれている乳汁が長い間残っていて石灰化します。
・悪性石灰化・・・ガン細胞が死滅してできる物と分泌物が濃縮されてできる物があります。
※写真での良悪性の診断は、石灰化の大きさ、形、広がり方で判定されます。
最も多い良性の病気です。
乳腺に硬い部分ができたり、分泌物がたまる(のう胞)ができたり、乳房の張りや痛み、乳首から透明又は米のとぎ汁のような分泌物が出たりなどがあります。
乳管内に水のたまった袋のようなものができることです。水を吸い取ると消失します。
乳腺超音波検査の方が診断に適しています。
若い方に多い良性の腫瘍です。
硬くて丸く、くるくる動くしこりがあることが特徴です。
しこりが大きくなるようであれば、手術が必要です。
カテゴリ-3以上より要精密検査となります。
マンモグラフィと視触診が異常なしでも、自覚症状より要精密検査になることもあります。
総合判定が異常なしでも、気になるところがある場合は乳腺外来などを受診してください。
豊胸術や心臓ペ-スメ-カ-手術を受けられた方は、撮影の時に申し出てください。
撮影が安全であると保証はできず、撮影する範囲も限られてくるため病変が描出できない可能性があります。
妊娠の可能性がある方、授乳中の方はマンモグラフィの検査はできません。
※マンモグラフィの検診は1年に1度、又は2年に1度は必ず受診し、自己触診もしましょう。